バイディン寺は、ハノイから南へ95㎞のニンビン省、古都ホアルーや景勝地チャンアンに近い、ニンビン市中心部から西へ約17㎞の地点にあります。バイディン寺の歴史は古く、もともと、今から千年前の李朝時代、バイディン山の石灰岩の洞窟の中に開かれました。
その洞窟の近くに、近年巨大な新しいバイディン寺が完成しました。2003年に起工、完成前からその巨大さで話題を呼んでいましたが、2008年に落成し、2014年にはヴェサックデー(釈迦誕生日)の祭りが盛大に行われました。新しい寺は入り口の門から一番奥まで約3㎞、手前から、三関門、鐘楼、観世音殿、釈迦仏殿、三世仏殿があり、回廊で囲まれています。
寺院は数々の記録的な大きさ、数などを誇ります。アジア最大の釈迦金銅像※(釈迦仏殿)、東南アジア最大の弥勒菩薩の銅像(100トン・屋外)、ベトナム最大の梵鐘(36トン)、アジア最長の羅漢回廊(約3㎞)、ベトナム最多の500体の羅漢像、ベトナム最大の井戸(直径30m)、仏教寺院の敷地内としてはベトナム最多の菩提樹(100本)などです。駐車場と寺の門(入り口)は、電気自動車で結ばれ、新しい寺の参拝には、2時間以上を要します。
古い寺は、新しく建てられた三世殿から800mのところに現在もあります。李朝時代の高僧リー・クオックスー禅師によって建てられたといわれ、仏像の他、ホアルーの四鎮の一つで西を護るカオソン(Cao Sơn)、聖グエン(thánh Nguyễn リー・クオックスーのこと)などが祀られています。
記事作者: 2011 Hanoi Rekishi Kenkyukai
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