ベトナムには、全人口の約86%を占めるベト(Việt)族(キン族とも言われる。)から、400人程の少数民族まで、全部で54の民族が居住しています。それらの民族について知ることのできるこの博物館は、銅鼓をイメージした丸い建物で、館内の多くの展示物の他、裏手には11の民族の家屋が移築され、実際に家の中に入ることもできます。
敷地は少し坂になっており、平野から山地へ進むイメージを持たせるように考えられています。坂の下には平野部に住むベト族、チャム族の家、上の方にはモン族など高地に住む民族の家が配置されています。54の民族は5つの語系に属し、館内1階に語系別に民族の写真と、その居住分布が地図で示されています。
白亜の近代的な建物の中には54の民族の暮らし、風俗、祭礼などがこと細かに展示されており、ベトナム全土から収集された資料は1万5000点にも及ぶ。生活道具や衣装、図解や模型、ビデオを用いた視覚的な展示がほとんどなので、大変わかりやすい。
北部、中部、南部と地域ごとに分けられていて、順路をたどるにつれ、ベトナムが多民族国家だということがよくわかる。ムオン族やターイ族などの少数民族の儀式を記録したビデオも上映されている。また、建物の裏庭には各民族の住居が移築されており、ぜひこちらにも足を運びたい。
民族学博物館について、ミンシン会社のツアーを参考していただきます。
fr0m Arukikata, hanoirekishi.web.fc2.com
記事作者: Minh Sinh
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